お墓参り、初詣、願掛けにお宮参り。節目に訪れることの多い寺や神社ですが、皆さんはこの違いを説明できますか?
一見複雑そうに見えるその違いですが、実は簡単です。
- 寺 → 「仏教・仏さま」
- 大師 → 「仏教・位の高い仏さま」
- 神社 → 「神道・神さま」
- 神宮 → 「神道・神さま(天皇)」
- 大社 → 「神道・神さま」
ではもう少し詳しく見ていくことにしましょう。
そもそも寺って何?
皆さんご存知の通り、仏教はインドから始まり中国を経て日本に伝えられた宗教です。寺にはご本尊が安置され、それを毎日お坊さんが礼拝し、読経をして、そこを住居としています。
その寺も、いくつかに分類されます。お墓があり、葬儀、法要を営んでいる「菩提寺」。厳しい修行を行う「修行寺」、歴史的に有名な「観光寺」などです。他にも祈願や除霊、水子供養などを専門とする「祈祷寺」などもあります。
いずれにせよ、寺に共通することは「ご本尊(仏)」がいて、「その教え(法)」があり、それを継承していく「お坊さん(僧)」が、宗教活動をしているということ。この“仏・法・僧”を「三宝」と呼び、私たちの礼拝の対象となっているのです。
そもそも大師ってなに?
大師とは寺院のことです。また、偉大なる師という意味合いを持ち、位の高い僧侶を指します。
■関東厄除け三大師
「西新井大師」「川崎大師」「観福寺大師堂」は、弘法大師(空海)を祀る真言宗の寺院。
■関東三大師
「佐野厄除け大師」「青柳大師」「川越大師」は、元三大師(良源)を祀る天台宗の寺院をいうことが多いようです。
そもそも神社ってなに?
神道とは日本の宗教をいい、起源は縄文時代にまでさかのぼります。
古代、日本人は自然界のあらゆるものを神と考え、恐れ敬ってきました。このときの神の降臨する場所として縄を張り、石で囲われた聖地がのちに神社といわれています。現在のような神社が造られたのは奈良時代前後のようです。
神社に祀られている神さまを「ご祭神」といい、神さまもそれぞれに違います。神徳やご利益、神社の歴史や伝説なども様々なので、参拝する前に調べてからいくと、より奥深いものになるでしょう。
神宮や大社って神社とは違うの?
神社と全く同じく神道で、神さまが祀られています。何が違うのかと言うと、神宮はご祭神が天皇の先祖やそれにまつわる皇室の人だということです。
三重県にある伊勢神宮ですが、このご祭神は女性で皇室の始祖である「天照大御神(あまてらすおおかみ)」が祀られています。
また東京都にある明治神宮には「明治天皇」とその妻である「照憲皇太后」が祀られています。つまり格式の高い神社を神宮ということになるようです。
鳥取県にある出雲大社のご祭神は「大国主神」ですが、多くの妻との間に子供を181人つくったという神話から縁結びの神といわれるようになりました。大社とは大きな神社のことをいいます。
何気なく行っていたお寺や神社ですが、意味を知ることでまた違う気持ちでお参りすることができるはずです。次に行く時にはお寺や神社の方に、由来や伝説などを聞くのも面白いかもしれませんね。
新たな発見ができるかもしれませんよ。
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