煎茶を淹れる場合、通常は熱いお湯を使いますね。でも、玉露などの高級煎茶は、60度前後のぬるめのお湯で淹れるのがいいとされています。あまり高い温度のお湯を使うと、苦味までが出てしまうからです。
が実は、煎茶を最も美味しく飲む方法は、氷水で淹れることなのです。
お茶の苦味はカテキン
煎茶の旨み成分はテアニンと言うアミノ酸ですが、茶葉に熱いお湯を浸すとテアニンと共にカテキンも浸出します。このカテキンは煎茶特有の苦味でもあるのですが、同時にカフェインも出てしまいます。
そこで氷水を使うことで、これらが出てくるのを防ぐことができます。
氷水の効用
お湯の代わりに冷水を使うか、氷水を使って淹れることで、できるお茶の味わいはかなり違ってきます。
水で淹れたお茶と聞くと、味が薄く色もほとんどないように思えますが、意外にそうではありません。ただしお湯を使ったときよりも時間はかかり、急須に茶葉と氷水を入れて5分ぐらい待ちます。すると、薄緑色の、すっきりした味わいのお茶ができます。苦味がなく、甘さすら感じられるほどです。
理由は、氷水で水出しするとカテキンやカフェインがほとんど出ず、テアニンだけが出てくるからです。まり、氷水を使うとカテキンの苦みがないため テアニンの旨みだけを強く感じることができるのです。
氷水出し緑茶の健康効果
そしてさらに、氷水で淹れた煎茶には、健康成分であるエピガロカテキンという成分が含まれています。
聞き慣れない名前ですが、現在のところ、抗酸化作用と抗がん作用があるのではないかという研究成果が得られています。
いかがですか。
氷水で煎茶を淹れる効能については、最近テレビでも取り上げられ、徐々に知られる存在になっています。あなたも是非一お試しになってみて下さい。
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