人間の一部は、たとえ体から離れようとも「霊魂」が残っていると信じられていました。また、分泌物も単に体から排泄されたものではなく、その人間の「霊魂」が含まれているとして考えられてきたのです。
作法の奥深くを辿っていくと、昔から伝えられてきた俗信からきているものがたくさんあります。
爪にまつわる俗信
アメリカでは「パチンパチン」という爪を切る音に敏感でとても嫌うようです。
あの不快な音を人様に聞かせることはマナーに反すること、それが常識とされています。
また、日本でも「夜に爪を切ること」はタブーとされていて、「親が死ぬ」と嫌われ、切った爪を火の中に投げ入れることもよくないこととされています。
また、江戸時代の花魁たちは真心を示すために「自分の爪を剥ぎ」お客に渡す風習があったようです。
唾にまつわる俗信
唾液は人に吐きかければ非常な侮辱とされ、トイレに唾を吐くと祟りがあるとよくいわれたものです。
よく、昔は「よし!頑張ろう」と奮闘するときに両手に唾を吐きかけました。
唾にある「スピリット」を手につけ、力をもらうということです。
アメリカのメジャーリーグの選手たちを見ていると、度々指先に唾をつけて撫でまわしているのを見かけます。あの行為は単にすべり止めの意味ではなく、特別な働きが出るようにするおまじないの意味合いがあるようです。
血にまつわる俗信
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体にまつわる俗信のなかでも、人間の血に関わる俗信には特別な意味をもつものが多々あります。
歌舞伎の「三人吉三」では、兄弟が互いの血をすすりあい、誓いを交わします。これに似たようなことが、今でもマフィアの世界では行われているようです。
血書や血判なども特別な効力が発揮されるとして信じられていて、今でも行っている国があります。
また、中国では処刑された人間の血を餅につけて食べることが「無病息災」になると伝えられ、実は最近までこの儀式は行われていたようです。
髪にまつわる俗信
髪の毛は人間が死んでからも伸びると信じられていて、神秘的で他のものより強い力が出るとして恐れられてきました。
昔の時代では長い髪の毛を恐れ嫌い、反抗する態度として髪を長くのばしたり、短くして自分の力を示したとされています。
国によっても色々信じられていることが違いますね。私は結構こういうことを信じるというか、全て馬鹿にできるものではないと思っています。こんなこと言うと変な人と思われちゃうかも知れませんね。
ただ、現代の科学では分からないこともあるのではないでしょうか。でも将来的には全て解き明かされちゃうのかも?
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