現在、イスラム国(ISIS)問題で少々取り上げづらい内容でございますが、本日はアラブ諸国、主にイラクでのマナーを紹介したいと思います。日本とは色々と異なる文化やマナーがあるので非常に興味深いです。
紳士としては知っておいて損はないはずですよ。
持っている物を褒めてはいけない理由
イラクのみならず、アラブ諸国では他人の持ち物をうらやむ行為は「邪視」といわれ、嫉妬の視線が害を与えるとされていることから、固く禁止されています。
例えば、隣の庭の花が美しいといってジロジロと眺めていると、枯れてしまったときに「あのときの邪視のせいだ!」と責任転換されてしまいます。
アラブ式ホスピタリティでいうと、「人がうらやむようなものを持っているのなら、差し出すのが礼儀」とされているので、めったに褒めてはいけません。
挨拶のマナー
ベールを付けていない女性に関しては積極的に挨拶を交わし、握手を求めても問題はありません。
ただし、ベールを付けている女性に挨拶をする場合は事情が異なります。
「右手を胸に当てて軽く、恭順(命令に従う態度)の意をこめた挨拶」をしなくてはいけません。
また、会話では「用件をすぐに切り出すことは失礼」といった感覚があるので、しばらくは世間話をして、先方が切り出すまでその場を和ませるのがよいでしょう。
買物で値切ることはタブー
イラクの人は物を値切ることが一つの社会術とは考えていません。
下手に値切ると怒ってしまうこともあるので要注意です。
食事のマナー
アラブ諸国では、昼食が午後3時頃、夕食が午後10時~12時になることが多いお国柄です。
午後8時頃から呼ばれても、雑談と飲み物が続いて最後に食事となります。
レストランでダンス
アラブの人は踊ることが大好きです。
日本では考えられませんが、子どもたちがその場で踊り出すことに対してとても寛容で、たとえテーブルの上で踊っても、ほほ笑ましい光景として映ります。
手洗いはご馳走様の合図
アラブ諸国では一般的に「手を洗うことはご馳走様」を意味します。
もっといかがですか?と勧められて困ったときには、「手を洗いに行く」ことでわかってもらえます。
撮影禁止の場所が多数
イラクで最も気を付けなければならないことが写真撮影です。
いたるところに軍事機密関連の建物があって、うっかり間違って写してしまった場合でも、逮捕や投獄されてしまった例は数えきれません。
サッカー観戦にはご注意を!
イラクではサッカー熱が高く、特に政治的対立の国と試合があるときには、国民は銃を持っている場合があります。
そのため実弾で祝砲を上げることもあり、場合によっては流れ弾があたって怪我をしてしまうこともあるようです。
くれぐれもご注意を!
文化やマナーが違いすぎてびっくりしたことも多いのではないでしょうか。
まさに郷に入りては郷に従えですね。
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