パナマ文書により、日本でも大きな注目を集めている「タックスヘイヴン」。知らないと困る、そして今更聞けない「タックスヘイブン」について解説します。
タックスヘイヴンとは
タックスヘイヴンとは「税金天国」ではなく、「租税回避地」のことです。もとは、産業が発展しづらい小さな島国が国際物流の流れを少しでも呼び込もうと作り出した制度でした。
そうした制度が世界の大企業の目に止まり、節税のために利用されるようになりました。企業の節税に使われるだけでなく、マフィアやギャングの資金洗浄としても利用され、問題になっています。
こうした租税回避について記されたのがパナマ文書です。1970年代からのさまざまな企業、株主らの租税回避行為が、詳細にいたるまで記載されているといわれています。
タックスヘイヴンが舞台になった映画
この「租税回避地」を舞台にした映画があります。その名も「ヘイヴン 堕ちた楽園」。出演しているのは「アバター」で一躍有名になったゾーイ・サルダナと、パイレーツ・オブ・カリビアンシリーズで人気のオーランド・ブルーム。
「タックスヘイヴン」の一つであるカリブ海のケイマン諸島を舞台に、脱税疑惑のかかっているビジネスマンとその娘、O・ブルーム演じる貧しい青年、青年と付き合う富裕層の娘アンドレア(Z・サルダナ)、その兄ハンマーたちの運命が交錯します。美しいリゾート地と、富裕層に食い物にされる「タックスヘイヴン」としての物憂いコントラストが強烈な一作です。
時事問題としてタックスヘイヴンを知るだけではイメージしづらい実態も、映画を併せて観ることで、イマジネーションが広がるのではないでしょうか。
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