持ってはいけない皿がある!?和食のルールとは?

フレンチ、イタリアン、中華料理…それぞれの文化によってマナーは異なるものです。
違う文化のマナーには気を遣うことが多いですが、和食のマナーは日常的過ぎて意識する機会があまりないかもしれません。
世界中に日本食が広まってる今、日本人の常識として和食のマナーを確実に身につけておきたいですね。
今回はそんな和食の基本中の基本、器の扱い方について紹介させて頂きます。

 

世界では異例?なぜ和食では皿を持って食べるのか

お皿を左手で持って食べる、というのは様々な食文化がある中でも珍しい特徴です。
なぜ日本ではこのような文化が生まれたのでしょうか。
それには日本の食のスタイルが関係しています。
欧米ではテーブルが高く、顔との距離が近いのに加え、スプーンやフォークを使うため、皿を左手で持ち上げなくてもそのままの姿勢で食事をすることが出来ます。
しかし、日本では机が低く、しかも箸だけで食事をしなければなりません。
そのままの姿勢で美しく食べるために、この「皿を左手で持つ」という方法が生まれたのです。

持ってはいけない皿とは?

基本的に、手のひらより小さい皿は持ち上げる、手のひらより大きい皿は持ってはいけないとされています。
ただし、丼ものやお重など、ごはんの入っているものは持ち上げて食べます。

持ち上げる皿

茶碗、汁椀、一人用のお重、どんぶり(ご飯・汁ものの入ったお皿は必ず持ち上げる)、醤油皿、小鉢、小皿など

持ってはいけない皿

魚や焼き物、てんぷらの皿、大きな椀や鉢、数人盛りの大きな器、大きくて熱い麺類の器

紳士のチェックポイントは醤油皿が持ち上げる皿に入っていること。

醤油皿を持ち上げて良いことを知らなかった人も少なくないはず。
お刺身などを食べる場合など、醤油に付けて口に運ぶ時に醤油が垂れてしまうのに注意しなくてはいけませんね。
醤油皿を持ちながら食べるのが本当のマナーです。

器を持たないとき

器を持たないとき、左手を受け皿代わりにして食べる人がいますが、これはマナー違反です。
食べにくい場合、いったん小さな取り皿に移し、それを持ち上げて食べるようにしましょう。
ツウなマナーですが、もし小皿がなかった場合はお椀のフタを小皿代わりに使っても問題ありません。
また、持ち上げない場合でも、器に左手を添えて前かがみにならないように気を付けましょう。

ちなみに、左手を受け皿代わりにするのがNGな理由、わかりますか?
左手を受け皿代わりにすると、左手が汚れてしまいます。
それをおしぼりで拭いてしまうと、本来手を綺麗にするためのおしぼりが汚くなってしまいます。
また、おしぼりに煮汁などが染み込むと洗うのも大変になってしまうため、手皿はNGとされています。

以前の投稿の【なぜ和食で手皿がダメなのか。その理由とは】のおさらいです。

家庭でも和食器を楽しみたい

さまざまな食器を使う和食だからこそ、家でもかわいい食器を使いたいものです。
近年の豆皿ブームも相まって自宅用に素敵な和食器をそろえるのはもはやオシャレなステータスでもあります。

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今回は和食のマナーの基本、器の扱い方について紹介させて頂きました。
日本では、ひとつひとつの器に敬意をもって食事をします。
海外にもそんな日本文化の素敵なところ、広めていきたいですね。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

 

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