紳士のステータスの一つでもある高級時計。皆さんの中にも、ボーナスが一定額を超えた時とか、昇進を果たした時など、節目となる時期に奮発して高級時計を購入したという方も多いのではないでしょうか。
しかし、価値あるものを所有する上では色々と果たすべき責任があります。ロレックスやオメガといった高級時計の場合、その価値を長く保つためには、定期的なメンテナンスは必要不可欠なのです。
オーバーホールは何のためにするの?
腕時計には、自動巻きや手巻きなどのゼンマイで動作する機械式と、電池で動作するクオーツ式があります。どちらにも共通するのは、どんなに大事に使っていても劣化は避けられないということです。
時計は日々動き続けるものですので、部品の摩耗や潤滑油の劣化は必ず生じますし、電池の場合は液漏れの可能性もあります。さらに、汗による錆び、水濡れ、携帯電話やパソコンの磁気の影響などでも少しずつ動作は狂っていきます。
このため、3~5年ごとに時計をメンテナンスに出し、パーツの分解・洗浄・交換・注油をする「オーバーホール」が必須となるのです。
クオーツ式の場合、定期的に電池交換に出しますので、それと併せてオーバーホールを行うケースが多いようです。機械式の場合も忘れずオーバーホールに出すことを心がけるとよいでしょう。
オーバーホールをどこに依頼するか?
ロレックスやオメガなどの高級時計の場合、メーカーによる正規のメンテナンスを依頼するか、一般の修理工房に頼むかというのが大きな悩み所になります。最終的には個人の好みの問題なのですが、以下には一般的に言われていることを述べておきます。
まず、ロレックスの場合、正規メンテナンスのコストパフォーマンスは非常に高いという評判です。
日本ロレックスが誇る東京の修理センターには、数百人の時計技術者がおり、過去30年以内に製造された全モデルのパーツが大量にストックされています。「仕上げ」と呼ばれる外装研磨による傷消しがサービスで付いているのも魅力であり、日本ロレックスの正規メンテナンスに出した時計はまさに新品同様の状態になって帰ってくると言われています。
また、ロレックスは贋物対策に力を入れているため、無事にメンテナンスを受けられたということは、その時計が本物であるという証明にもなります。このため、ネットオークションなどでロレックスを入手した人は、真贋鑑定を兼ねて正規メンテナンスに出すことも多いのです。
対してオメガの場合、メーカーであるスウォッチグループの正規メンテナンスを受けるメリットは、ロレックスと比べるとそれほど高いものではありません。
日本におけるスウォッチグループの正規メンテナンスは、東京と大阪の直営カスタマーサービスを除き、各地域の時計修理店に外部委託されています。正規メンテナンスならメーカー保証が付くという利点はありますが、結局外部の人が作業するのなら、高いお金を払ってメンテナンスに出す意味はあるのかな?と思ってしまう部分もあります。
オメガの機械式ムーブメントには多くの独自技術が盛り込まれており、一般の修理工房では手に余る部分もありますが、高い技術力を持ちオメガのオーバーホールに対応している工房も勿論存在しています。メンテナンス費用を安く抑えたい場合はそうした工房を当たってみるのもよいでしょう。
高級品を買い求めるだけの成金で終わるのではなく、しっかり持ち物を大事にすることも紳士の紳士たるゆえんと言えるのです。
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