「お疲れ様でした」と「ご苦労様でした」の昔と今の違い

働いていて良く耳にする言葉といえば「お疲れ様でした」ですよね。
仕事が一区切りついた時、上司が取引先から帰ってきた時、他の人より先に退社する時…。
その度に周りの人と「お疲れ様でした」と言っている方も多いのではないでしょうか。
同じような言葉に「ご苦労様」がありますが「お疲れ様」よりは使用頻度が低いと思います。
「お疲れ様」と「ご苦労様」の違い、説明できますか?
 

「ご苦労様」は目上の人が目下に対して使う言葉

簡単に違いを説明するとこんな感じです。

「お疲れ様」

目下の者が目上の人に対して言う言葉。同僚同士でも使える。 

「ご苦労様」

目上の人が目下にかける労いの言葉。 

 

恐らく、皆さんも同じような認識をしているのではないでしょうか。
学校や企業の研修マナーでもほぼこのような内容で統一されていますよね。
目上の人に「ご苦労様」は言っちゃいけない、と覚えておけば大丈夫でしょう。

しかし、言葉の意味なんてその時その時によって変わるものです。
少し前の日本では目上の人に対しても「ご苦労様」という言葉を日常的に使っていました。
江戸時代、明治時代に用いていたという証拠も残っています。

ですから、数十年後の未来では目下が目上の人に「ご苦労様でした」…なんて言っているかもしれません。
現代は「ご苦労様」は目上の人に使ってはいけない言葉という共通認識がありますが、常識なんてあっさり覆るものです。
今日の常識が明日の非常識となることもよくあります。
臨機応変に対応出来るのが紳士ですよね。

 

上司「鈴木君、今日もご苦労様」
鈴木「はい。部長もお疲れ様でございました」

今日も日本のどこかでこんな会話が行われているはずです。
皆さん今日も一日お疲れ様でした。

本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

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