意外な理由から?国によって違うフォークの使い方


みなさん、フォークを使う時はどのようなことに気を付けていますか?

実は、フォークの使い方が国によって少しずつ違うのは知っていましたか?

■イギリス – フォークの背に乗せるべし

イギリスでは、フォークの背に食べ物を乗せて食べなければいけないことになっています。
日本はイギリスのテーブルマナーを基本としてますので、この食べ方は子供の頃に良く教わったものではないでしょうか。でもまあ正直なところ食べづらいですよね。

■フランス – フォークの腹で食べるべし

イギリスとは違い、フランスでは基本的にフォークの腹を使って食べることがマナーとされています。イギリスとフランスは何かと対立しますね。
個人的にはこの食べ方が一番スマートに見えます。

■アメリカ – 利き手で食べちゃうべし

アメリカでは、フォークは利き手に持ち替えるのが正式とされているのです。
これ、日本人にとっても一番食べやすいのでは?

今ではイギリスでも、フォークのハラを使ったり、利き手に持ち替えたりすることもあるようですが、正式な場では、フォークの背だけで食べるのがマナーとされていることを覚えておいて損はないと思います。

フォークの背を使う場合のコツは、乗せにくいものはあらかじめフォークの背で軽くつぶしておくと食べやすいですよ。

アメリカのマナーは意外な理由から?

余談ですが、なぜアメリカでは右手にフォークを持ち替えるようになったと思いますか?
これにはちょっとしたエピソードがあります。

アメリカは独立後、テーブルマナーを学ぼうとするのですが、当時敵であったイギリスやフランスからは学ぼうとせずドイツから学んだようです。
当時ドイツの皇帝がフリードリッヒ=ヴィルヘルム二世だったのですが、彼は生まれつき左手が不自由であったため、その時期だけドイツではフォークを右手で持って食べていました。
アメリカ人はそれが正しいのだと思い、そのままそれがアメリカの正式なマナーとして定着していったというわけです。
(ドイツはその後、英国式に戻っています)

マナーにも、それぞれの国の文化や歴史が反映されていて面白いですね。
以上、今回はフォークの使い方についてご紹介しました。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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    Bluebook編集部
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