食事をもっと楽しもう!国ごとに異なるスプーンの使い方


以前、フォークやナイフの使い方が国によって違う、ということを紹介させていただきました。同じ道具なのに国がかわると使い方が全然違って面白かったですよね。

フォークやナイフの使い方は複雑なので気にする方も多いと思いますが、実はスプーンにも使い方のマナーがあり、しかもそれが国によって異なることを知っていましたか?
ということで今回はスープを飲むときのスプーンの使い方を、いくつかの地域に分けて紹介させていただきます。

 

イギリスとフランス、アメリカではスープの飲み方が違う!?

・イギリス

イギリスでは、スプーンを手前から奥に動かしてスープをすくい、スプーンの横から飲むのが正式なマナーです。

・フランス

フランスはイギリスと正反対です。
スプーンを奥から手前に動かしてスープをすくい、スプーンの先から飲むのが正式なマナーです。

・アメリカ

アメリカは、スープをすくうときはイギリスと同様、手前から奥に動かしてすくいます。
しかし、飲むときはスプーンを口の中に入れて飲みます。
このように、国によってスープの飲み方は様々です。
また、スープが残り少なくなったとき、お皿に取っ手がついている場合は、取っ手を持って飲むのですが、そうでない場合は皿を傾けてスプーンですくって飲みます。
そのときの傾け方も、
・イギリス、アメリカ→手前を持ち上げる
・フランス→奥を持ち上げる

といったように、国によって違いますが、これはスープのすくいかたの違いから自然に生まれたものだと思います。

ちなみに、日本ではイギリス式が正式なマナーとされていますので、知っておくと良いと思います。

 

いかがでしたか?
スープ一杯なのに国によってこんなにマナーに違いがあるなんて、ややこしい…と感じる方もいらっしゃると思います。
しかし、一番大事なのは食事を楽しみ、感謝する心です。
自分のマナーに自信が無い…という人も、マナーばかり気にして肝心の食事が楽しめなくてはもったいないです。マナーは大切ですが、そこに固執しすぎる必要はありません。

とはいえ、事前にマナーを知っておけば食事が一段と楽しくなるのは間違いありませんし、紳士としては知っておきたいところです。
マナーを学ばなければいけない、と思うよりもマナーを知ってもっと食事を楽しもう、と考えると、マナーを学ぶのが楽しくなりそうですね。

以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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    Bluebook編集部
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