会席料理と懐石料理の違いが分かる男になろう
マナーが必要になる食事、というとフレンチを思い浮かべがちですが、日本料理もあなどれません。箸の使い方一つとっても、迷い箸やねぶり箸など、NGとされる箸使いはたくさんありますし、茶碗に添える手つきや、魚の美しい食べ方などを追及し出すとキリがありません。
ところで、高級な和食の極みともいえる「懐石料理」と「会席料理」の違いはご存知でしょうか。
会席料理について
懐石料理と会席料理、これらはもともと同じものでした。
ですが、お茶を美味しく飲むための料理である懐石に対し、会席料理はお酒を楽しむことに主眼が置かれているなど、現在のあり方には違いがあります。
共通しているのはどちらも一品料理ではなくコースであることです。
会席料理は一汁三菜の献立が基本で、一品ずつ食べていく形もあれば、宴席などで一気に配膳される形もあります。初めは、吸い物や煮物といった軽いものが供され、次第に刺身や焼き魚、揚げ物などこってりした料理が出るようになります。最後には水菓子と称して果物などデザートがふるまわれます。
懐石料理について
懐石は、折敷(おしき)と呼ばれる膳に飯碗、汁椀、向付などが載っていますが、飯の盛り方などは茶道の流派によってさまざまな違いがあります。お茶の味を堪能できるように食事をするのが懐石の目的なので、基本的にどこの流派であっても「食べ切るだけの量」だけが盛られています。
二つの料理は成り立ちがこのように異なっています。
いかがでしたか。
料理の目的を知ることで、「懐石」と「会席」の違いがみえてくるかと思います。お茶を楽しむ懐石、お酒を楽しむ会席、どちらも魅力的ですね。
料理の目的を知ることで、「懐石」と「会席」の違いがみえてくるかと思います。お茶を楽しむ懐石、お酒を楽しむ会席、どちらも魅力的ですね。