ギョッとするその言葉づかい、あなたは大丈夫ですか?
日本語特有の「敬語」。上手に使いこなすのは確かに難しいかもしれません。
ところが、それどころではない言葉づかいを耳にするようになったと思いませんか?人のふり見て我がふり直せ、あなたは大丈夫ですか?
自分のことを「自分」という人
女性の場合、自分を示す言葉は普段から「私(わたし)」を使っている人がほとんどです。ビジネスシーンなどでは正しくは「私(わたくし)」ですが、あまり難しく考えなくてもすんなり出てきそうです。
男性は普段「俺」「僕」が多いですが、ビジネスシーンでは「私(わたくし)」と言ってきちんと使い分けている人がほとんどでしょう。また、男性なら「私(わたし)」でも丁寧な印象です。
ところが、時々耳にする「じぶん、~なんですよねぇ」と言った言葉づかい。耳にしたことがある人も多いかもしれませんが、とても幼稚な印象を与えます。自分のことを「じぶん」と言う人は話し方全体もだらしなく、学生気分が抜けないのかと思われてしまいます。
「○○会社の課長やらせてもらってます△△です」
自分の所属や役職を紹介したいとき、「○○会社(課名)課長の△△です」と言うのが普通だと思っているあなた、正解です。
それではもし相手が「○○会社の課長やらせてもらってます」なんて言い出したらどう思いますか?
「やらせて」「もらってます」、どちらも変だと気付きましたか?そもそも「やる」というのは本来「殺る」「ヤる」などと使い、あまり良い意味ではありません。正しくは「する」ですね。また、「~させてもらってる」ですが、これは相手の許可を得て何か行動をする場合に使います。役職名に、しかも他社の人に使うのは、正しくありません。
敬語以前の間違った言葉づかい。けれども恐ろしいことに、聞いているうちに慣れてきてしまい、おかしいと思わなくなってきます。相手に指摘することはなかなか難しいですが、つられてしまわないように気を付けたいですね。