ジュラシックパークが実現しない意外な理由


「ジュラシックパーク」という映画、ご存知の方も多いと思います。

恐竜を復活させたテーマパークを作ったものの、トラブルが発端となってパニックになるというSF映画です。

1993年に公開された第1作は、CGのリアルな出来ばえや映画で描かれた世界観などから、大きな反響を呼びました。続編も何作か作られています。

そして意外なことに、順を追って考察してみましょう。

恐竜再生まで

まず、琥珀に閉じ込められた蚊の化石があるかどうか。ありますね。

次に、その蚊の体内に恐竜の血液が残っているかどうか。化石にはなっていても、可能性は十分高いですね。

そして、そこからDNAを解析し、失われた部分を蛙のDNAで補う。
このハードルは非常に高く、厖大な時間、労力、運が必要ですが、決して不可能ではありません。

ここまできたら、あとはそう難しくはありません。DNAをワニの未受精卵に注入して孵化させます。恐竜の誕生ですね。

恐竜が孵化したあと

すると、ジュラシックパークは実現しそうですが、現実はそう簡単ではありません。いや、甘くないといったほうが正しいです。

無菌室で孵化した恐竜は、そこから出すとまもなく、1匹残らず死に絶えてしまいます。それは何故か?

理由は、思いもよらないところにあります。

生物VSウイルス

6500万年前に絶滅した恐竜は、6500万年前の免疫システムしか持っていません。しかしそれでは、のです。

でもあり、現代でも、インフルエンザやエボラウイルスに代表されるウイルスは年々発見され、そのたびに罹患者や死者が発生します。

今まで人間の力で絶滅させることができたウイルスは、天然痘ウイルスたった1種類に過ぎません。


 

そういう目で映画を見ると、夢がちょっと遠のいて残念なような、でも安心できるような気分になるかもしれません。
でもでもあります。
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    Bluebook編集部
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