日本人なら覚えておきたい和室のマナー その2
以前の「日本人なら覚えておきたい和室のマナー」に引き続き、さらに覚えておきたい和室のマナーをご紹介します。
座布団のマナーについて(客人として招かれた場合)
あらかじめそこに座布団が敷いてある場合、招待して下さった方からここに座るようにという意思表示となります。ですので、その位置から座布団を動かさないように心がけないといけません。
仮に前後・表裏が間違っていたとしても、それを直すような真似はしないようにしましょう。足で踏むことも失礼となってしまいます。
まずは勧められても座布団には座らず、畳の上で挨拶をします。
立った状態での挨拶が正しいと思われる方も多いと思いますが、相手を見下す行為になり失礼に値するので注意が必要です。
挨拶をする場所は、座布団より下座の位置である後ろや横が最適です。畳の上に手をついて、45度頭を下げます。(相手に尊敬の意志がある場合は深く下げます。)
挨拶を終えると、軽く会釈をしてから座る
挨拶が終わったからといきなり座るのではなく、まずは軽く会釈をするようにしましょう。
座布団より下座の位置から座るようにします。
両手を座布団の端について、膝を浮かせてにじり寄るようにして座ります。一度に行うのではなく、数回に分けると綺麗に見えます。この時に体重を支えることが困難な場合には、拳で行うとスムーズになります。
正座が辛い場合には、足を少しずらして両足首の間にお尻がくるように座ると痺れにくくなります。足が悪いなどの事情がある方は、事前に相手に伝えて詫びてから足を崩すようにしましょう。
立ち上がる時にも座布団は踏まない
離れる時には真上に立つのではなく、一旦下座に移動して畳の上で立つようにします。
座布団から下座に移動する時も数回に分けた方がよく見えます。立つ時には膝をつけた状態で、腰を上げるようにしましょう。
これらを覚えておくと、特に葬儀に招かれた場合やお見合いなどのシチュエーションで使えるのではないかと思います。コツとしては、座る時は下座から上座、立つ時は上座から下座と覚えておくと記憶しやすいのではないでしょうか。