女性とお茶するときに恥をかかない「紅茶の種類」の話
多くの女性は紅茶好きです。最近は紅茶にこだわるお店も増えましたし、ルピシアなどの専門店も身近になったことで、紅茶の種類にまで言及される機会が昔より増えたといえます。
普段目にする紅茶の種類には以下のようなものがありますね。
- ダージリン
- イングリッシュ・ブレックファースト
- アールグレイ
- オレンジペコ
さて、例として挙げたこの4つ、紳士の皆さんはちゃんと説明できるでしょうか。「茶葉の種類が違うんじゃないの?」なんて言ってるようでは甘いですよ。女性の前で思わぬ恥をかかないように、ここで基本的な知識を押さえておきましょう。
産地による分類
紅茶は茶葉の産地によって味や香りが異なります。上で挙げた「ダージリン」はこの次元の分類です。
ダージリンはインド北部産の茶葉で、水色(すいしょく)は透明度の高い琥珀色をしており、ストレートティーに向いています。マスカットフレーバーと呼ばれる特徴的な香りと、刺激的な渋みを持ち、世界で最も愛されている茶葉の一つと言えるでしょう。
他には、同じくインド北部産で芳醇な香りが特徴の「アッサム」、スリランカ産でほのかな柑橘系の香りが特徴の「セイロン」、独特の甘い香りとスモーキーさを持つ中国の「祁門(キーマン)」などが有名です。ダージリン、キーマン、そしてセイロンティーの一つであるウバの三種を「世界三大紅茶」とも呼んでいます。
ブレンドによる分類
複数の産地の茶葉や、同一産地でも味の異なる茶葉を混合したものをブレンドティーと呼びます。上で挙げた「イングリッシュ・ブレックファースト」はこの次元の分類になります。
ブレックファーストとは、その名の通りイギリスで朝食時に飲まれるブレンド。色はかなり濃く、強い渋みを持っており、ミルクティーで飲むのが一般的です。
この他にも、午後のひとときに飲むための「アフタヌーン」、スコーンとの相性の良さで知られる「プリンス・オブ・ウェールズ」、渋みの抜けたスッキリした味わいが特徴の「HMB(女王陛下のブレンド)」など多くの種類があります。
フレーバーによる分類
香料などを使って茶葉に香りを定着させたり、ハーブやドライフルーツを混合したものをフレーバーティーと呼びます。上の例の「アールグレイ」はこの次元の分類です。
アールグレイは、柑橘類の一種であるベルガモットで着香した紅茶で、キーマンがベースになるのが一般的です。アイスでも香りがわかりやすいのでアイスティーとして飲まれることも多く、またホットの場合はミルクとの相性も良いとされます。
他にも、フルーティーで爽やかな風味を持つ「レディグレイ」、強い香りを持つ中国の「ラプサン・スーチョン」などが有名です。
等級による分類
紅茶の等級とは、茶葉の良し悪しのことではなく、製茶途中の砕け具合の違いによって生じた茶葉の形状と大きさを指すものです。細かく砕けた茶葉と大きい茶葉とでは最適な抽出時間が異なるので、商品としての最後の仕上げとして、茶葉の大きさごとにふるい分けられるのです。
上の例にあった「オレンジペコ」はこの次元の分類で、最も大きい茶葉を指します。単に大きさの名前ですから、オレンジの香りがするわけではありません。以下、二番目に大きい「フラワリー・オレンジペコ」から最小の「ダスト」までいくつもの等級に分かれています。
また、ブレンド名としての「オレンジペコ」は、このオレンジペコの等級に属する茶葉を集めてブレンドしたものです。紅茶の種類として日頃目にする「オレンジペコ」はこちらの意味であることが多いでしょう。
興味を持った方はより詳しく勉強し、女性の紅茶のオーダーをアドバイスできるくらいになっても面白いかもしれませんね。