ネクタイピンの止める位置を本当に分かっていますか?
機能面だけではなく、付けるだけでフレッシュさやオシャレを演出できるネクタイピン。
ただし、付ける位置や意味を分かっていないとせっかくのネクタイピンも本人とともにダサいものと変わってしまいます。
紳士としてはそうはなりたくないですね。
今までなんとなく付けていたというあなた、再度ネクタイピンのことをおさらいしておきましょう。
そもそもネクタイピンは何のために付ける?
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みなさんご存知かとは思いますが、ネクタイピンを付ける意味や目的は「ネクタイを固定するため」です。
ネクタイが風であおられたり、ブラブラしたり、大剣と小剣がズレたり乱れたりしないためにネクタイピンが存在します。
ただし、これは昔のネクタイの生地が今よりもっと薄く、且つ現在のように小剣通しが無い時代の名残という側面が大きいようです。
現在は機能面よりもファッションやオシャレという意味合いが濃くなっています。
間違えてない?ネクタイピンの付け方
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もしかしたら、間違えているという方もいるかもしれません。
ネクタイピンは大剣と小剣、そしてシャツの3枚を挟んで固定します。
しっかりシャツと固定しなければネクタイピンの機能のひとつであるネクタイの揺れを止めることは出来ませんね。
なお、ピンは右側から刺すのが通例となっています。
シーンによって変わるネクタイピンの位置
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いよいよ本題です。
その場にその状況にあったシーンでネクタイピンの位置を変えられてこそ紳士です。
ネクタイピンの位置が違うだけで相手に与える印象も変わってきます。
ジャケットを着ている時
ジャケットを着ている時は、ジャケットの第一ボタンの少し上に付けるのが一般的です。
ワイシャツでいうと第4ボタンのすぐ上当たりくらいでしょうか。
ジャケットの合間からチラッとピンが輝くのを楽しみましょう。
一番スタンダードなネクタイピンの位置になります。
ジャケットを脱いでシャツだけの時
シャツだけの時はジャケットを着ている時より下目につけるのがスマートです。
具体的に言うと「シャツの第4ボタンと第5ボタンの間の位置」くらいに留めると良いでしょう。
なぜシャツだけの時は下の方に付けるかというと、前かがみの姿勢になった場合や食事、手洗いなどでネクタイがブラブラとせずに大変機能的になる、という点が大きいです。
パーティーの時
結婚式やパーティーなどの華やかなシーンではネクタイピンの位置もいつもよりちょっと上目がトレンドです。
「ワイシャツの第三ボタンのすぐ下の位置」くらいが丁度良いでしょう。
上げすぎは変ですので注意が必要。
この位置は現在トレンドですが、ビジネスシーンでは軽い印象を与えてしまうため、やめておいた方が無難です。
ベストやカーディガンなどを着ている時
ベストやカーディガン、セーターなどをジャケットの下に来ている時は基本的にネクタイピンは付けません。
なぜなら、服自体がネクタイを止める働きをしているので、機能面で見て付ける意味がなくなってくるのですね。
ネクタイピンの位置もTPOに合わせて変えられてこそ紳士ですよね。
もし位置が間違っている後輩がいれば、こっそり教えてあげましょう。
本日もお読み頂きまして、ありがとうございました。
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