今さら聞けない!「座右の銘」の意味や基礎知識
あなたの「座右の銘」は何ですか?
紳士であればこう聞かれた時にさらっと答えられるはず。
まだはっきり決まっていないという方だけではなく、一応決まってはいるという方も改めて意味や由来をおさらいしておきませんか?
「座右の銘」の意味とは?
座右の銘の意味はもちろん皆さんご存知かと思いますが、改めて一言で説明すると「行動の戒めとするために日常的に心に留めておくための言葉」ということになります。
簡単に言うと「自分の人生の行動指針」といったものでしょうか。
では、そもそもこの「座右の銘」という言葉はどこから生まれた言葉なのでしょうか。
言葉だけで見ると「座右」と「銘」の二つに分けられそうですよね。
「座右」とは辞書によると、「身近な所」「座っている所のかたわら」といった意味。
「銘」は「刻み込んだ言葉」というような意味を持ちます。
本来は「金石に刻みつけた文字や文章」という意味ですが。
それぞれの言葉の意味を調べてみると、まさに読んで字の如くですね。
自らの近く、かたわらに刻み込む大事な言葉、というような感じでしょうか。
「座右の銘」の由来は崔瑗の「座右銘」
「座右の銘」の由来は、後漢の崔瑗(さいえん)の「座右銘」という二十句百字から成る文章で『文選』に収められている。
「座右銘」は、まずこんな文句から始まる。
「人の短を道(い)う無かれ、己の長を説く無かれ」
これは、「他人の及ばぬところを攻めるな、己の自慢をするな」という意味。
この出だしの文句からして座右の銘になりそうな言葉ですね。
それ以降の文句も全て自分への戒め、座右の銘になりそうなことばかり書いてあります。
「座右の銘」は自分が作った言葉でも良いの?
良く「座右の銘」というと、四字熟語や偉人の言葉などを用いる人が多いと思いますが、それはルールではありません。
もちろん自分が作った言葉で全く問題ありません。
大事なのはその言葉により、自分の感情が動かされる、行動の戒めになる、気持ちが励まされるといったことが重要です。
「座右の銘」を途中で変える?
長い人生ですので、座右の銘を変えたい時もあるかと思います。
考えた時の状況にもよりますし、何より自分が決めることですから変えることは問題ないと思いますが、コロコロ変わっては一貫性がなさそうですね。
そういう場合は、新たに追加する、ということも考えては如何でしょうか。
何も座右の銘が一つである必要はありません。
戒めの言葉が複数合って良いと思います。
それだけ自分を律することが出来るのではないでしょうか。
そういう時だけではなく、紳士であればいつ聞かれたとしても自信を持って答えられる座右の銘を自らに決めておきたいところです。