通夜に喪服を着てはいけないって本当?葬儀の服装マナー


突然の訃報、仕事が終わったらすぐに通夜に駆けつけなければならない…
そんな時、いったいどんな格好で行けばいいんでしょうか?
お通夜の予定は、いつどんなときに入ってくるかわかりません。
とっさの事態にも対応できるよう、今のうちに勉強しておくことをお勧めします。

 

そもそも通夜とは?

日本人が一番馴染みがあるいわゆる仏式のお葬式は基本的に「お通夜」「葬儀」「告別式」の3つに分かれています。
故人が亡くなった当日または翌日にお通夜、お通夜の翌日に葬儀・告別式をおこなうのが一般的です。
本来、通夜は遺族や近親者などだけで集まり故人の冥福を祈る儀式でしたが、最近は昼間に行われる葬儀・告別式に参列できない一般の方が通夜のみに参列するということが多くなっています。
元々は一般の方は葬儀のみに参列するというものでしたが、近年は通夜のみに参列するというのが主流になりつつあり、時代とともに変わってきているようです。

 

通夜に喪服は着てはいけない?

通夜の場合、急に駆けつけることが多いので、一般の会葬者は平服(ダークスーツ、黒ネクタイ、黒靴下など)でも良いとされています。
逆に喪服を着ていくと、「不幸を予期していた」と思われて失礼にあたることもあります。

しかしながら近年はこの通夜に喪服はNGというマナーが変わりつつあり、通夜が翌日であったり、
ある程度時間がある場合は「喪服で参列するというのが主流」になってきています。
ここも時代とともに変わってきていることの一つになります。

通夜には平服で参列するもの、と思ってあえて平服で行ったら周りは喪服の方だらけ、、、ということが多くなってきていますので注意しましょう。
もちろん通夜が当日で着替える時間がないという時は平服でかまいません。

 

平服で駆けつける場合の服装

男性の場合

ダークスーツに黒ネクタイ、黒靴下。
派手なスーツやシャツでなければ、ネクタイと靴下を黒に変えるなどでも大丈夫。
靴は光沢のあるものや、蛇皮風など殺生を連想させるものは避ける。

 女性の場合

地味なスーツかワンピースなど。
素足ではなく、肌色か黒のストッキングを身につけるようにし、黒い光沢のない靴を用意する。

 

時間があって喪服で参列する際の服装

男性の場合

ブラックスーツと黒のネクタイ、黒い靴。
ベルトも黒で、金の金具などがついているものは身につけないように。
靴は光沢のあるものはNG。

女性の場合

黒のワンピースやアンサンブル。
肌をあまり見せないように、夏でも五分袖まであるものが望ましく、膝がでるものは避ける。
ストッキングは黒で、靴も黒い、光沢のないものを選ぶ。

男性、女性ともに数珠を用意しておくと良い。

アクセサリー・メイク

男性の場合

結婚指輪以外のアクセサリーはつけない。
ネクタイピンもつけない。

女性の場合

派手なメイクやカラフルなネイル、香水などは避ける。
アクセサリーは基本的に結婚指輪以外はNGとされていますが、真珠が涙の象徴とされることから、真珠の一重のネックレスは可。
ただし、二重や三重のものは不幸が重なることを連想させるのでタブーです。
髪の毛は、拝礼することが多いため、長い人は黒のゴムやピンなどでまとめていくのが良い。

 

黒いスーツではだめなの?

喪服は、普通の黒いスーツとは違って、喪服独特の染め方をしています。
そのため、普通の黒い服と比べると、色が微妙に違うのです。
社会人のエチケットとして、一着は正式な喪服を持っておきたいものです。
以上、本日は葬儀の服装についてまとめました。
急な葬儀にも対応できるよう、日ごろから喪服や平服の準備をきちんとしておきましょう。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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    Bluebook編集部
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