知っていれば雑学王!~昔のヘアケア対策
一人の王が中世のヨーロッパのカツラを流行させた
学校の音楽室でよく見かける、西洋の大音楽家たちの肖像画。彼らの髪の毛は全員「白い髪に強めのカール」がとても印象的です。実はこれ、地毛ではなく「カツラ」だって知っていましたか?私はずっと地毛だと思いこんでいた派です。
今ではカツラは恥ずかしいものとされていますが、ヨーロッパの社交界ではオシャレの最先端!正装としてつけて当たり前のものでした。
では、何故このようにカツラがこの時代に流行したのか?それは、フランスの王「ルイ13世」を襲った悲劇、「ハゲ隠し」によるものでした。
ルイ13世は22歳の若さで、すでにツルッぱげ状態…精神的にストレスをたくさん抱えこんでいたのでしょうね。ハゲてしまったことをとても悩んでいたそうです。たしかに22歳で髪の毛がなかったら悲しすぎますね。
そこで、王が思いついたのが頭を隠す「カツラ」でした。その当時、どのようなカツラをかぶっていたかは定かではありませんが、そのカツラはあまりにも違和感があり、バレバレだったそうです。なんとなく想像できちゃいますね。
王に「なんだか変ですよ」…と伝えることもできずに、王を取り巻く貴族たちは気まずい毎日を送ります。そこで考えついたのが「それならば、全員王と同じようなカツラをかぶる」というもの。すると、これが大成功をおさめたのです。
オシャレをするのが大好きな中世の貴族たち。次第にカツラは華美になり、カツラを持つことがステータスと言わんばかりに、派手な作りとなっていきます。
もともとは一人の王の恥を隠すアイテムとして始まったカツラが、ヨーロッパのファッション界を一世風靡した…というお話しでした。
いつの時代も髪の毛はオシャレの最先端。
現代に生きる私たちも日頃からのケアを大切にし、一本でも多くの髪の毛を残しておきたいものですね。