話のネタに使える「世界の変な祝日」
こどもの日、海の日、勤労感謝の日など、日本には様々な祝日がありますね。これと同じように、世界各国にもその国独自の祝日があります。
その中には「なんだそれ?」と思ってしまうような一風変わった祝日もありますので、知っておくと話のネタに役立つかもしれません。
リスの行動で春の訪れを占う
アメリカとカナダでは、2月2日は「グラウンドホッグデー」という祝日になっています。これは、グラウンドホッグというリスの仲間が冬眠中に穴から出てきたときの行動で春の訪れを占うものです。
その日の天気が晴れていて、穴から出てきたグラウンドホッグが自分の影に驚いて穴に戻ってしまえば、春の訪れはまだ6週間先。曇りや雨で影ができず、グラウンドホッグがそのまま穴の外に出てくれば春は間近とされます。
グラウンドホッグデーの占いは、古代ヨーロッパとキリスト教の風習が混ざったものが移民によってアメリカ大陸に伝えられたと言われており、テレビや新聞でも結果が報道されるほどの人気行事になっています。
街が緑一色に染まる聖パトリックの祝日
カトリックの勢力が強いアイルランドでは、3月17日は聖パトリックの祝日(セント・パトリック・デー)として祝われます。この日は緑色のものを身につける習慣があり、街が緑一色に染まる光景は壮観そのもの。
アメリカでも、ニューヨークやボストンなどアイルランド系の移民が多い地域では盛大に祝われています。
特にシカゴの例が有名で、シカゴ川を着色料で緑一色に染め、警察官のバッジもこの日だけは緑色の特殊仕様に変わるという手の込みよう。大人達は緑に染めたビールを飲んだり、子供達は緑色の服を着ていない友達をつねったりと、楽しそうに騒ぐ様子はさすがアメリカですね。
大統領が好きだと言ったから……
中央アジアのトルクメニスタンでは、8月の第2日曜日が「メロンの日」と定められています。この国の特産品であるメロンにちなんで制定され、試食イベントやメロンに関するコンテストが盛大に行われる日なのですが……。
実はこの祝日、独裁で知られたニヤゾフ大統領が独断と偏見で決めたものと言われています。
このニヤゾフ大統領の独裁者ぶりはすさまじく、首都には50メートルごとに自分の像を飾り、自分の著書をコーランと同等の国民必読書にするなどやりたい放題。「中央アジアの金正日」とアダ名された彼が、自分の好物だからという理由で制定したのが「メロンの日」なのです。
ちなみに、海外の人からすると、日本の敬老の日もかなりユニークなものに見えるようです。老人を祝う日というのは世界的にも珍しい祝日なのですね。
こうした視点で日本の祝日を見直してみると、他にも海外の人に珍しがられるものがあるかも……?