それぞれの都道府県には地域の特色があります。しかし、各都道府県のベスト1はよく知られていますが、ワースト1の事項は案外知られていないのかもしれません。
今回は、思わず人に語りたくなるような各都道府県のワースト事項をご紹介します。
北海道:エアコン普及率
北海道はエアコン普及率が全都道府県で最も低くなっています。全国平均88.1%に対し、北海道はわずか15.8%。夏でも涼しい地域ではエアコンは必要とされていないという、ある意味当たり前の結果といえますね。
ワースト2位以降も、東北各県と、避暑地で有名な長野県が続いています。
ちなみに普及率1位は京都府の97.5%であり、2位以下も関西中心に高い普及率がみられます。
東京都:人口に対する教職員数
東京都は、教職員の実数ではもちろん全都道府県でナンバー1です。2009年度の東京都の教職員は75,708人で、2位の大阪府(63,794人)を大きく引き離しています。
ところが、人口1,000人あたりの教職員数で比べると、全国平均8.44人に対し東京都は5.88人で、ワースト1の少なさになってしまうのです。
人口あたりの教職員数は地方の都道府県ほど多く、都市部ほど少ない傾向があります。高い人口密度に反して公共サービスの供給が追いついていないのですね。
大阪府:小中学生の読書率
大阪府では、子供の読書率が小学生・中学生どちらの調査でも全国ワースト1位になっています。1日あたり2時間以上でも10分以下でも、とにかく少しでも読書をしているという子供の割合は、小学生で全国平均80.0%に対し大阪府74.8%、中学生で全国平均64.9%に対し大阪府55.1%です。
概ね地方の都道府県ほど読書率が高く、都市部ほど低いという傾向があります。
この数値は、子供の長時間ネット利用率や携帯電話・スマートフォン所有率と強い負の相関があります。都市部ほどネットやスマホで遊ぶ子供が多いということです。スマホ一つでいくらでもゲームができるご時世ですから、子供が紙の本よりそちらに流れるのは必然といえるのかもしれません。
沖縄県:デキ婚率
これはベスト1というかワースト1というか迷うところですが……沖縄県はいわゆる「できちゃった婚」の比率が全国で最も高くなっています。夫婦の間に生まれた第一子の内、婚姻前に妊娠していた子供の率は、全国平均25.28%に対して沖縄県は42.43%。第一子の半数近くがデキ婚で生まれているのです。
デキ婚の率は、地方の都道府県で高く、都市部で低い傾向があります。農業就業人口や高校生求職率とも相関があり、農業従事者や高卒で就職する若者が多い地方でデキ婚が多くなっていると考えられます。
もっとも、地方には予期しない妊娠でも安心して出産できる環境が整っているという好意的な見方をすることもできます。
沖縄県は、子育て世帯数、兄弟姉妹数、人口あたりの小学校児童数などが全国1位であり、出産や子育てを暖かく支える地域の目があるのだといえるでしょう。
都道府県ネタは雑談の鉄板であり、初対面の相手でも出身地を聞いて盛り上がることができますよね。そんなとき、ベストだけでなくワーストの話も知っておけば、より会話が弾むかもしれません。
ただし、「最下位」という話題は触れ方によってはその地域の方を不快にさせてしまうこともありますので、フォローを織り交ぜながら気をつけて喋ることを心がけましょう。
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