「プレゼントは高価なものに限る!」というのはある意味正解という方もいるかと思いますが、それではちょっと心がさみしくなりませんか?
プレゼントというのは相手へのさりげない心遣い、そして普段からの思いやりが相手の心を動かすというお話をさせていただきたいと思います。
また会いたい!と思う気持ちはどこからやってくるの?
会社員のY子さんは今日の仕事を終え、帰宅の支度をしていました。
すると、そこへ同僚のTさんが
「これよかったら聴いてみて、ビージー・アデールが弾いていてとてもいいんだよ」
と一枚のCDを差し出し、Y子さんに手渡したのです。特別に包装もされていなく「たまたま同じものを2枚買ってしまったんだ」といいます。
その時Y子さんは仕事もプライベートもうまくいかずに、気分が滅入る毎日を過ごしていました。下を向けば涙がポロリ…上を向けば涙がジワリ…そんな混沌としたどうしようもない日々に行き詰まりを感じていたのです。
気軽な渡され方に「ありがとう」と抵抗なく受け取りましたが、正直さほどの期待はありませんでした。ところが、帰ってビージー・アデールの調べに耳を傾けたとき、ずっとあったモヤモヤがスッ…と引いていき、Tさんの優しさが胸に染み入ってきたのです。
Y子さんの悩む姿に気が付いたTさんの、さり気ない心づかいでした。
それからというものTさんは単なる職場の仲間ではなく、はっきりと「会いたい」と思ってしまう存在になってしまったそうです。
贈られ方はさり気ない方が後に引く
心に寄り添う音楽・心安らぐ香り・美しい物・美味しい料理などは、人間の五感に直接響き私たちの心さえも動かします。
ましてやそれが異性ともなると、わずかな音・香りの中から優しさや懐かしさを嗅ぎとり「また会いたい」と思うのです。しかも、その渡し方がサラリとしてさり気ないものならば、さらに後を引くものになります。
人の心理というものは不思議なものですね。
「もう一度会いたい」と思わせるには、高価なものや大げさすぎるものではなく、五感をゆさぶるものが効果的!
これをさりげなく出来る男性こそが紳士と言えます。
(例)かつての同僚に対して贈り物をする場合
3年前に一緒に仕事をした○○です。
ご無沙汰していますが、いかがお過ごしですか?
○○県の名産品を贈ります。
あの頃を思い出しますね…。
一緒にいて楽しかった思い出、もう一度頑張ろうと思えた気持ちなど、当時の「感覚」を思い起こさせる言葉を添えた贈り方ですね。ちょっとしたことですが、貰った方は嬉しさも違ってくると思います。
ただひとつのプレゼントでも相手を思いやる気持ちや渡し方次第で、相手の気持ちを大きく動かすことが出来ると思います。さりげなく出来るようになりたいですよね。
本日も最後までお読みいただきましてありがとうございました。
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