寒い季節に大活躍!トレンチコートの肩にある輪っかは何のためにある?
11月も中旬に入り、本格的に寒くなってきましたね。
夜になるとさらに冷え込むので、アウターとマフラーがそろそろ手放せなくなってきました。
そんな時期に大活躍するのが、トレンチコート。
いまや定番中の定番とも言えるアウターですが、意外な起源があるのをご存知でしょうか?
今日は、トレンチコートについてご紹介したいと思います!
トレンチコートの起源
photo by:Very Quiet
ご存じの方も多いかと思いますが、実はトレンチコートはイギリス軍が第一次世界大戦で戦場であったヨーロッパでの寒さから陸軍を守るために開発した軍用のコートだったのです。
トレンチとは、英語で「塹壕」という意味で、近代戦争となった第一次世界大戦では機関銃や大砲が発達し、それらから身を守るために主流となった塹壕戦で、トレンチコートが大いにその機能性を発揮したことから、その名前の由来となりました。
イギリスのバーバリーとアクアスキュータムが元祖と言われており、現在でも有名ですね。
エポレットは軍服であった頃の名残
photo by:The U.S. Army
上のような起源を持つミリタリーコートであるために、トレンチコートには現在もその頃の名残がたくさん残っています。
例えば、腰のまわりにもともと付けられているベルト。
このベルトは腹部を暖かく保ち、また、ベルトに付いているDリングはナイフや手榴弾を提げるためのものでした。
また、これは本当に何のために使うの?と常日頃から疑問に思っていた方も多いと思われます、肩部分の輪っかになっている当て布。実はこれ、名前があって、「エポレット」と言うのだそうです。
もともとは水筒や双眼鏡のストラップが滑り落ちるのを防いだり、またその部分に階級を示すバッジをつけたりするためのものでした。
仲間が倒れたときには、この部分を持ってひっぱる、といった用途もあったそうです。
そのため、現在でも自衛隊や警察官などの制服には、この「エポレット」が取り付けられています。
紳士なら、全部の機能をきちんと知った上で、トレンチコートを着こなしたいですよね。
本日も最後まで読んでくださいましてありがとうございました。