社章などを留めたりするスーツジャケットの左の下襟(ラペル)の穴は知っていますよね。
カジュアルなジャケットでは穴が塞がってたりしますが、あの穴はもともと何のために開けてあるものなのでしょうか?
紳士は当然知っていますよね?
本日はスーツのフラワーホールの歴史を紐解きます。
なぜ穴が空いているのか?
スーツの原型は軍服と言われています。
軍服は風邪をよけれるように、分かりやすく言うと学ランみたいな詰襟タイプの服だったんですね。
時代とともに上の方のボタンは留めずに、襟を折り返して切るのが一般化して浸透していき、最終的にあらかじめ襟を折り返して着るという前提で仕立てられた現在のスーツに近いタイプの上着が出始めた、というわけです。
穴が空いているのは当時の第一ボタンの名残ということですね。
なぜフラワーホールという名前なの?
19世紀頃のイギリスではこの第一ボタンの名残の穴に、花を挿してパーティーやディナーに行くのがオシャレとして流行したそうです。
このスタイルを流行らせたのが「エドワード皇太子」とも言われています。
フラワーホールという名前の通り、昔は花を挿してオシャレを楽しんでいたんですね。
現代でもちょっとしたオシャレとしてこのフラワーホールにアクセサリーを付けたりしますが、実はフォーマルな場ではあまり付けないほうが良いとのこと。
花はおもてなしや感謝の心を表す意味もありますので、どちらかと言えばホスト側が飾るものとされており、少し注意しましょう。
カジュアルなパーティーなどではちょっとした紳士のアクセントとして歴史を思いながら、胸元を飾ってみては如何でしょうか。
本日も最後までお読み頂きましてありがとうございます。
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