お酒の中でも特に甘くて飲みやすい”カクテル”。
マティーニ、ジン・トニック、カシス・オレンジ……その数なんと100種類以上!楽しみがつきないお酒のひとつですね。
今回はそんなカクテルのあれこれについて書いていきたいと思います。
カクテルの基礎知識はもう十分!という方には次のステップの記事をどうぞ。
→バー初心者必見!カクテル一杯にかける時間は?
カクテル、名前の由来は?
フルーティなイメージのあるカクテル(Cocktail)ですが、名前自体は「雄鶏の尾(Cock Tail)」と、なんとも不思議な意味を持っています。
名前の由来は諸説あるので、今回は代表的なものを1つご紹介します。
昔メキシコのあるバーで、英国の船乗りが青年に「その飲み物は何だ?」と聞きました。
青年は船乗りがお酒を混ぜる(雄鶏の尾の形をしていた)木のスティックを示したのだと勘違いし、「コーラ・デ・ガショ(雄鶏の尾)」と答えました。
これが英訳され、「tail of cock」→「cocktail」になったと言われています。
どの説でも、カクテルは「いろいろなものを混ぜた美味しい飲み物」という認識をもたれていたようです。
どんなお酒がカクテルと呼ばれた?
いろいろなものを混ぜた飲み物、というと「ミックス・ドリンク(mixed drinks)」が思い浮かぶかもしれませんが、勿論何でも混ぜればカクテルになるというわけではありませんでした。
ベースとなるお酒 + 副材料(ジュースや果汁、スパイスなど)
という条件をクリアして、初めてお酒はカクテルと呼ばれました。
カクテルの歴史
カクテルの歴史は古代エジプト、古代ローマの時代までさかのぼります。
当時は白く濁ったビールとアルコール度数の低いワインが主流。すっぱいお酒が当たり前でした。
そこで、ビールにはちみつ、ワインに木の皮や草の根を入れてお酒を飲みやすくする試みがなされました。
これが、カクテルの始まりだったと言われています。
その後、中世ヨーロッパで香草を混ぜたり、インドからパンチが輸入されたり、少しずつカクテルは変化と繁栄を繰り返してました。
そしてついに19世紀、アメリカでの人工製氷機の発明をきっかけに、マティーニなど、私達もよく知るお酒が作られるようになりました。
日本で初めてカクテルが知られる様になったのは明治時代、ジンが輸入されるようになってからでした。
甘いお酒と言えば、日本では梅酒。梅酒文化は江戸時代以前に存在はしたようですが、当時は嗜好品ではなく、薬のような認識で飲まれていました。
宝石のようにカラフルなお酒
さて、カクテルといえばあの宝石のような色合いが特徴ですが、誕生当時から、こんな色をしていたのでしょうか?
答えはノー。
実はカクテルの色に隠された秘密を握るのは、中世ヨーロッパで誕生した「リキュール」でした。
そもそもリキュールとは、花やスパイスを加えて色をつけたお酒のこと。
鮮やかな色は、リキュールによってつけていたのですね。
宮廷や上流階級の女性はその華やかな色合いに夢中になり、カクテルを衣装やアクセサリーの色とあわせて楽しんだと言われています。
のちに様々なかたちでカクテルは広まり、リキュールのみならずフルーツジュースやシロップも色を決める素材として使われるようになったと言われています。
まとめ
お酒が苦手な人にも親しみやすいのに、色の種類も楽しめるなんて、ますます興味を持ってしまいますね。
作り方や材料によって名前も味も変わってくるので、是非色々なものに挑戦してみてくださいね。
本日も読んでくださいまして、ありがとうございました。
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