ほとんどの人が間違えている!?誤用されやすい日本語10選②


以前、勘違いしやすい日本語を10個ご紹介いたしました。
知らなかった、勘違いしていたという言葉も多かったのではないかと思います。
しかしまだまだ世の中には勘違いされたまま使われている日本語があふれています。
というわけで今回は誤用されやすい日本語10選、第二弾です!

前編をまだご覧いただいていない方、こちらの10選も確認してみてくださいね!↓
ほとんどの人が間違えている!?誤用されやすい日本語10選①

 

間違って使われやすい日本語10選

⑪浮き足立つ

「彼、今日はデートだから浮き足立ってるね」というのは間違い。
「嬉しくて」落ち着かなくなるのではなくて「不安や恐怖によって」落ち着かない様子です。
ちなみに嬉しくて落ち着かないのは「浮き立つ」らしいですよ。

⑫食い倒れ

「倒れるまで食べる」のではなく「飲食面で贅沢をしすぎてお金がなくなる」ことを表します。
ちなみに、大阪名物「くいだおれ太郎」で有名な会社「くいだおれ」、今では廃業してしまいましたが、
この社名は「京の着倒れ、大阪の食い倒れ」ということわざに由来しています。
なぜこのようなことわざができたのでしょうか?

その昔、大阪には川が多かったため、大阪商人がお金を出し合って橋を建設していたのですが、
大阪は地盤が緩く、せっかく建てた橋もすぐに壊れてしまうようなことがよくあったそうです。
橋にお金をかけなければいけない、かけすぎて店が倒産することを嘆いてできたのが「大阪の杭倒れ」という言葉でした。
しかし商売上手な大阪の商人は、これのマイナスイメージを「大阪の食い倒れ」とすることによって
逆に上手く利用してしまったのです。
そこから、京都は着るものにお金をかけ、大阪は食にお金をかけて散財してしまうといった意味で
このことわざが使われるようになったのだとか。
大阪商人の前向きで明るい精神に思わず微笑んでしまいます。
何だか少し勇気づけられるようなエピソードですね。

⑬破天荒

「めちゃめちゃな人」というイメージがありますが、「前人未踏」と同じ意味です。
だれもやったことがないことをする」という意味になります。
なんとなくマイナスイメージを持つ言葉ですが、実は褒め言葉に近いのですね。

⑭確信犯

刑事ドラマなどでも誤用されていることがありますね。
「犯罪と知りながら罪を犯すこと」ではなく「自分の行為が正しいと信じて罪を犯すこと」です。

⑮おざなり

「いい加減に放っておく」という意味で使われがちですが、それは「なおざり」です。
「おざなり」は「その場しのぎのいい加減な行動をする様子」です。
「お」と「な」が入れ替わるだけで意味が変わってしまうのでややこしいですね。

⑯付かぬ事

「つまらないこと」ではなく「全く関係のないこと」を表します。
「つかぬ事を伺いますが…」という使われ方をしますが、これは
全く関係のないことをお聞きしますが…」という意味です。
ビジネスの場でもよく使われる言葉ですね。

⑰知恵熱

「頭を使いすぎて出る熱」と勘違いしている人が多いのですが、
実はこれ、「生後6ヶ月〜1歳ごろの赤ちゃんが急に出す熱」のことを指すのです。
生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんの免疫を受け継いでいるため、病気にかかりにくくなっているのですが、
この免疫が生後6ヶ月〜1歳頃にかけてだんだんと弱まってしまいます。
そのため、この時期にウイルスや細菌に感染しやすくなってしまい、熱を出す子供が多いそうです。
昔の人が、子供に熱が出て慌てているお母さんを落ち着かせようと、「知恵がつき始めた頃に出る熱よ」と言っていたことから生まれたそうです。

⑱ほくそ笑む

「人の失敗を見て笑う」や「企みが成功して笑う」など、あまり良い意味で使われることがないように感じている人も多いと思いますが、
実は「一人満足して笑う」という意味であり、そのようなマイナスイメージは含まれていません。
もとは北叟の塞翁が、嬉しいときもつらいときもいつも一人微笑んでいたことから「北叟笑む」という言葉ができ、
そこから転じて「ほくそ笑む」になったと言われています。

⑲にやける

「薄ら笑いをうかべる、にやにやする」という意味で使われがちですが、
本来は「男がなよなよすること、女っぽく振る舞うこと」を指すようです。
鎌倉・室町時代の語「若気」(にゃけ)からきているようです。
にやけることができるのは男の人だけなのですね。

⑳爆笑

本来は「大勢の人が一度にどっと笑うこと」を表します。
一人では「爆笑」できないのですね。

 

 

いかがでしたか?
こんなにも間違って使われている言葉があるなんて、驚きです。
しかし、「言葉は生きている」というように、本来、言葉は使われて行く中で変化していくものです。
私たちが今普通に使っている言葉の中にも誤用から生まれた言葉が実はたくさんあるのです。
例えば「新しい」という言葉、古語では「あらたし」と言うのが正解で、
「あたらし」は「惜し」と書いて、「惜しい、立派だ」という意味で使われていました。
しかしだんだんと「あらたし」が「あたらし」と誤用されるようになり、現在のように使われるようになったそうです。

今回ご紹介した誤用例も、数十年後には「誤用」ではなくなっているのかもしれませんね。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!
間違って使っていた!!!という方、ぜひぜひシェアをお願いします^^

 

  • Bluebook編集部
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