あなたはどこから食べ始める?うな重の美しい食べ方とは
普段からうな重を食べる機会はそれほどないため、うな重の食べ方を考えることもあまりないと思います。
しかし、うな重の食べ方にはちょっとしたコツやマナーがあります。
食べる機会が少ないうな重を美しく華麗に食すことが出来れば、紳士度アップ間違いなしですね。
というわけで今回はうな重の食べ方について紹介して行きます。
和食全体に通じるマナーも多いので覚えておくと得ですよ^^
美しいうな重の食べ方は?
①ふたをあける
ふたを開けるときは、左手で器を持ち、右手で蓋をあけ、蓋は裏返して自分の右側において下さい。(蓋は器の外側におくのが和食の基本です。)
場所をとるからといって蓋を重ねてしまうと、蓋に傷がついてしまうかもしれないので絶対に重ねないようにしましょう。
うな重に限らず、蓋がついている容器をあけるときにはいつも使えるマナーなので覚えておくと便利です。
②食べ始めは左手前側から
蓋をあけて十分に香りを楽しんだら、山椒をお好みでかけて召し上がって下さい。
食べ始めるのは左手前側からです。
せっかくのうな重、ご飯だけ余ってしまうと少し悲しいのでできるだけ同じペースで食べられるように気を配りましょう。
左手前側から右手前側へ、手前側半分がなくなるように食べていきます。
③半分食べたところで器を180度回転させる
半分ぐらい食べ終わったところで、器を静かに回転させて食べると食べやすいです。
このタイミングで、うな重についている香の物やお吸い物(うなぎの肝吸い)を食べるとバランス良しです。
④残り少なくなったら器を持ち上げて食べる
うな重の器は持ち上げてもいいことになっています。
残り少なくなったら、器をおいたままでは少し食べにくいと思うので、持ち上げて食べると良いと思います。
ただ、器に口を付けるのはマナー違反なのでやらないほうが良いでしょう。
器をおいたまま食べる場合は左手を軽く器に添えて食べると上品です。
⑤食べ終わったら蓋を閉める
食べ終わったら、またもとのように蓋を閉めるようにしましょう。
蓋を裏返しにして閉じる人がいますが、これは蓋を傷つける原因になり、お店の人に対しても失礼な行為となってしまうのでNGです。
なぜ山椒をかけるのか?
最後にまめ知識をひとつ。
土用の丑の日に食べるうな重には、山椒がついてくるイメージがありませんか?
この山椒、なぜついてくるのでしょう?
土用の丑の日の時期って暑い上に少し湿気も多くて、食欲不振になりやすいですよね。
いわゆる夏バテしやすい時期です。
そんな時期に脂分の多いうなぎを食べるのはあまり消化にいいとは言えません。
しかしそんな問題も、この山椒が一発で解決してくれます!!
山椒は湿気をなくし、胃腸の働きを促進し、消化を助ける効能があるため、うな重と一緒に食べるにはぴったりなのです。
その上、うなぎの油っぽさや臭みまで消してくれるので、一石何鳥にもなる優れものです。
せっかくのうなぎの風味を消したくないから、と山椒をかけない人もいるかも知れませんが、半分食べてからかけるなどしてみてもいいのかもしれません。
うな重が食べたくなったという方、ぜひぜひシェアをお願いします。以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。