ほとんどの人が間違えている!?誤用されやすい日本語10選①


突然ですが、「煮詰まる」という言葉の意味を皆さんご存知ですか?
「馬鹿にするなよ…」と思った方もいらっしゃるかもしれません。
この「煮詰まる」、話し合いなどが一向に進まない、「行き詰まる」と同じような意味で使われることが多いですよね。
しかし実は「煮詰まる」にそういった意味はありません。
会議が「煮詰まる」というときは、「十分に討議・議論がなされ、結果の出る状態になったこと」を表します。
知っている方は何人いらっしゃったでしょうか?

このように、日本語には普段多くの人に勘違いして使われてしまっている言葉が意外とたくさんあるのです。
今回はそんな間違った日本語を二回に分けて紹介していきたいと思います。

 

間違って使われやすい日本語10選

①姑息

よくドラマの犯人や悪役に対して「姑息なやつめ…!」と言っているのを耳にします。
「ずるい、卑怯な」という意味にとられがちですが、実は「その場しのぎの、一時的な」という意味です。
使い方としては「姑息な手段をとる」といったところでしょうか。

②役不足

「私には役不足ですので…」などと使ってしまってはいませんか?
「仕事に対して自分の能力が足りていない」という意味で使われていますが、実はこれ、全く逆なのです。
本来の意味は「自分の能力に対して与えられた仕事が軽すぎること」を表します。
これでは全く謙遜出来ていませんね。

③潮時

「あの選手ももう潮時だな…」と言われたとき皆さんが思い浮かべるのはどんな選手でしょう?
「物事の引き際、終わり」という意味で使っている方、多くないですか?
潮時は「物事をするのにちょうどよい時」という意味です。
ですので「あの選手は海外進出の潮時」、「あの選手は引退の潮時」などと使うのが正解です。

④敷居が高い

「金持ちばかりのパーティーなんて敷居が高くて…」という使い方をすることが多いかと思いますが、「レベルが高くて自分では手が出ない」という意味ではありません。
敷居が高いとは「不義理や落ち度があるため相手に顔を合わせにくい」という状態を指します。
だいぶニュアンスが違ってきますよね。

⑤さわり

「話のさわり」というのは話の最初ではなくて一番大事な要点のことをさします。
これは間違って使っている方、多いのではないでしょうか。

⑥失笑

「ギャグがつまらなさすぎて失笑した」は間違いです。
現代では「あきれている」様を表していますが、本来は「笑いをこらえきれず吹き出すこと」をさします。
失笑は実はウケているのです!

⑦なし崩し

「結局なし崩しになってしまった」などと、中途半端になってしまうという意味で使われていますが、実際は「物事を少しずつ終わらせること」を表します。
ものすごい現実的な言葉ですね。

⑧いそいそ

語感的にも「せわしない様子」といった意味になりそうですが、「嬉しいことや楽しいことがあり、動作が弾む様子」を表しています。
いそいそしながら意中の女性とのディナーに向かう、といったところでしょうか。

⑨おもむろ

「おもむろに立ち上がって…」など、「突然」という意味で使われていますが、実は「落ち着いてゆっくりと行動する様子」を表します。ほぼ正反対の意味ですね。

⑩憮然

「憮然とした態度」ってどんな態度だと思いますか?
「腹を立てている様子」ではなく「落胆し何もできないでいる様子」を表します。
灰になってしまっているのです…

 

続編はこちら!続けてチェックしてみてくださいね!↓
ほとんどの人が間違えている!?誤用されやすい日本語10選②

いかがでしたか?
まだまだ半分ですが知らずに使っていた用語ばかりだったのではないかと思います。
「役不足」のように真反対の意味を表すような言葉もあって驚くばかりです。
ビジネスの場で使う用語も多いため、これを機にぜひぜひ覚えておいて下さい。
後半も前半に負けず劣らずびっくりするような意味ばかりなので、楽しみにしておいて下さいね^^
では、今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

間違って使っていた…という方、ぜひぜひシェアをお願いします。

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    Bluebook編集部
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