晴れているのになぜか雨が降ることってありますよね。
ほとんどの方はこのことを天気雨、と呼ばれますが、なかには「狐の嫁入り」と呼ぶ方もいらっしゃいます。
この言葉、聞いたことのある方も多いのではないでしょうか。
では、なぜ天気雨のことを「狐の嫁入り」と呼ぶのでしょうか?
今回はその由来について、ご紹介したいと思います!
そもそも天気雨って?
雨がぱらぱらと振っているのに、空を見上げると、雨雲はない。
とても不思議な事象ですよね。
ですが、実は、雨雲はあったのです。
雨粒が、地面に届くまでに、雨雲が消滅してしまったり、移動してしまったりしたときに、天気雨は起こるのです。
また、遠くで降った雨が、強い横風に流されることで、天気雨となることもあります。
狐の嫁入りって?
では、狐の嫁入りとは何なのでしょうか。
じつは、もともとは天気雨とは全く関係がなく、本州・四国・九州に伝わる言い伝えなのです。
暗闇の中で、狐火(鬼火)が連なって見える現象を、狐の嫁入りといいました。
昔、結婚式場が普及していなかった時代の日本では、結婚式の際、夕方に、結婚先の家へ嫁いで行く嫁が、
提灯行列に迎えられることが一般的であり、その様子と似ていることから、「狐の嫁入り」と呼ばれたそうです。
なぜ嫁が狐とみなされたのかと言うと、実際には嫁入り行列はないのに、そのような様子に見え、まるで狐にだまされたように思えるためだそうです。
なぜ天気雨を狐の嫁入りと呼ぶの?
では、上に述べた怪異と、天気雨には、いったい何の関係があるのでしょうか。
一説には、雨が降っているのに雨雲がないことで、だまされたという感覚が、狐の嫁入りと共通していることから、そう呼ぶのだそうです。
他にもいろいろな説があり、また、地方によって「狐の嫁入り」という呼び方がちがうところもあります。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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